2016年11月19日土曜日

カフェ・オレ(フランス語: café au lait)は、フランス発祥



カフェ・オレの歴史は古く、1600年代後半、当時フランスでは、コーヒーは、美味しい飲み物として浸透しつつありましたが、一方、人にとって害であるという風説もありました。

こうした最中、1685年にグルノーブル(フランスの南東部の都市)にいた有名な医師シュール・モナン氏が「フランスの美味しい清純なミルクを混ぜれば、体に良い飲み物である」、「産後の疲労回復、病気中の回復に良い」と述べ、以来、砂糖を混ぜるなど嗜好性が高まり流行しました。

18世紀になると、パリでは多くのカフェが営業され、カフェや個人的なサロンにおいて、勃興しつつあるブルジョワジーや自由主義貴族が新聞を片手に議論を交わし、カフェやサロンは、後のフランス革命を擁護する諸理論を育む場となっていました。


ピカソ Harlequin and Companion


モンパルナスのカフェやバーは芸術家(※)たちがアトリエの暑さや寒さをしのぐ場所であり、待ち合わせ場所であり、溜まり場でした。
アイデアを練るにも良かったのでしょう、激論を戦わすこともしばしばとのことです。
モンパルナスのカフェは、ル・ドーム(Le Dôme)、ラ・クロズリ・デ・リラ(La Closerie des Lilas)、ル・セレクト(Le Select)、ラ・ロトンド(La Rotonde)、ラ・クーポール(La Coupole)など、今もなお当時の面影を残して営業しています。


ピカソau cafe


※パブロ・ピカソ、オシップ・ザッキン、マルク・シャガール、モイーズ・キスリング、ニナ・ハムネット、フェルナン・レジェ、シャイム・スーティン、アメデオ・モディリアーニ、マルセル・デュシャン、コンスタンティン・ブランクーシ、マヌエル・オルティス・デ・ザラテ、アンリ=ピエール・ロシェ、マリー・ヴァシリエフ、マックス・ジャコブ、ディエゴ・リベラ、アルベルト・ジャコメッティ、ヘンリー・ミラー、ジャン=ポール・サルトル、サルバドール・ダリ、サミュエル・ベケット、ジョアン・ミロ、アンドレ・ブルトン、藤田嗣治、高崎剛、ギヨーム・アポリネール、ジュール・パスキン、岡本太郎、エドガー・ドガなど

2016年11月3日木曜日

ウォッシュト、ナチュラル、ハニー

コーヒーの花は白く、実は熟すと赤くなり、コーヒーチェリーと呼ばれます。同じチェリーでも、精製方法によって、コーヒーの味わいが変わります。


コーヒー果実の精製方法の違い

(メーカーにより、呼び方が異なる場合があります)


果実の赤い果肉は、甘く食べることができます。

★ウォッシュト:果肉を洗いながし、種子だけを乾燥させる方法、すっきりとした酸味が特徴のコーヒーになります。

★ナチュラル:果実のまま乾燥させる方法、コクのある香りと果肉のほんのりとした甘みがあるコーヒーになります。

★ハニー:上記の中間的な精製方式です。

コーヒー果実は、収穫後、乾燥・脱穀し、生豆にします。生豆には、華やかな果実の香り、スパイシーな甘みがあります。生豆を焙煎(ばいせん)し、焙煎豆を挽いて粉にして、これにお湯を注ぎ、抽出すると「コーヒー」ができあがります。









日本のコーヒー文化 ハンドドリップで淹れるコーヒー

日本には、古くからコーヒー豆のもつ本来の
香味を尊重する文化があります。


はじめて日本にコーヒーが伝わったのは、
江戸時代初頭の長崎出島といわれていますが、

本格的な普及は、明治時代の半ば過ぎになります。

日本最初の喫茶店、可否茶館(1888年)










1915年 大正4年
コーヒーは一杯15銭
映画は20銭でした。


昭和にはいり、第二次大戦中はコーヒーの輸入が禁止され、
その代用として、大麦、とうもろこし、大豆などを使って、
コーヒーに似た風味を味わう飲み物がありました。

戦後は、昭和25年からコーヒー豆の輸入が再開され、
個人経営の喫茶店での提供が主流となりました。


当時は、1杯ずつ手作業で抽出する、今でいう、
ハンドドリップ式で淹れるコーヒーが流行っていました。


出典 『廿世紀』 1巻3号 大3年10月 

















当時LPレコードやプレイヤーなどは高価で、
個人レベルでの入手が困難であったため、

喫茶店にはこうした音楽鑑賞の場所としての役割もありました。

クラシック、ジャズ、シャンソンなど、多くの文化人を輩出した
喫茶店は、多数あります。

かねてより喫茶店は、コーヒーや紅茶を味わう場であり、
文学、芸術や音楽を語り、食事を楽しみ、

私たちの心を豊かにする場所として、生活の一部となっているのです。

昭和の初めから今日に至るまで経営をしている
老舗喫茶店も残っており、東京渋谷の喫茶ライオンなどが有名です。


その後、時代は急速にながれ、90年代から
従来の浅く焙煎したコーヒー豆を使うアメリカン・コーヒーとは一線を画した
シアトル系のトッピングコーヒーが流行し、

様々な味を楽しむことができるとともに、
コーヒーがカジュアルで身近なものとなりました。



最近では、再びハンドドリップコーヒーが
「サードウェーブ(三番目の流行)」として、
話題を呼んでいます。

日本のコーヒー文化は、さらに豊かに発展していきそうです。


Coffee and junk ハライソ4345      店内
撮影許可済














焙煎、コーヒーの淹れ方、シングルオリジンへのこだわり

焙煎の度合いは、一般的に8段階に分かれます。
浅く炒ったのものほど“酸味”が強く、
深く炒るほど“苦み”が強く感じられます。

 生豆   浅煎り ←        →深煎り





コーヒーの淹れ方

ハンドドリップ方式


ペーパーフィルターで雑味を取り除くので、舌触りがよく、バランスよい味わいです。

豆の個性を最大限に引き出すため、気温や湿度、豆の特徴をみながら淹れます。







★ 単一種の苗木から収穫されたコーヒー豆だけを使用したコーヒーを
「シングルオリジン」といいます。

さらに豆を厳選し、基準に合格したコーヒー豆を「スペシャルティコーヒー」と
呼んでいます。

農園のこだわり、コーヒー豆の個性を味わうことができます。

★ ブレンドコーヒーは、数種類のスペシャルティコーヒー豆を独自配合して、
香り豊かな優しい味に仕上げています。

2016年11月2日水曜日

スペシャルティコーヒー

スペシャルティコーヒーの豆は、
赤道近くの 900mから1800m前後の高い山で、
平均気温が20℃前後、昼夜の温度差があり、
火山質の土壌で、
雨量が多い土地、

例えば、中南米やアフリカなどのコーヒー農園にて、
ていねいに育てられたコーヒー果実を熟成し、
厳選した豆から抽出するコーヒーのことです。

コーヒー豆の産地は、赤道付近に集中しているので、
この一帯は「コーヒーベルト」と呼ばれます。

「香り、酸味、甘み、コク」などの味わいにおいて、
厳しい基準に合格したコーヒー豆ですので、とても稀少です。

コーヒーの味わいは、豆の品種・土地の風土・気候などによって
味わいの個性が異なります。

これは、ワインがぶどうの生産地によって味わいに違いがでるのとよく似ていますね。

その時の気分や体調によって
コーヒーを飲み分けるのも、
味わい方のひとつです。

2016年11月1日火曜日

ホンジュラス ピノ デ オロ 農園  スペシャルティーコーヒー

ホンジュラス

 ピノ・デ・オロ 農園  
          
 スペシャルティーコーヒー


コーヒーの特徴は、アプリコットの香り、ブラウンシュガーのような甘味があります。



ピノ・デ・オロ農園は、ホンジュラスのサンタバルバラ県にあります。

周囲には松林が多く、この農園に大きな松の木があることから、ピノ(松ぼっくり) デ(の) オロ(黄金)と名付けられました。


標高1600メートルの豊かな自然あふれる土地でコーヒー果実を栽培しています。

 コーヒー果実は、標高の低い場所から徐々に熟し、完熟した果実のみ手摘みします。
さらに、良質のものを選別し、果実を発酵させます。

発酵した果実は、農園内に湧き出る泉からひいた水路にて洗い、果肉を取り除きます。
こうした製法は、ウォッシュト・プロセスといい、スムーズな飲み口となります。


ピノ・デ・オロ 農園は、国際品評会に出品し、2010年、2011年、2014年に入賞し、
2011年の品評会では、90ポイントを獲得し優勝しています。


2016年、ハライソ4345(大阪市北区 中崎町)で取り扱っているピノ・デ・オロ農園産
のスペシャルティーコーヒーは、83.6点の高評価を得たものです。



(豆知識)

ホンジュラスの国土は、基本的に熱帯で、カリブ海及び太平洋に接し、北西から南東に向かって山岳地帯が走っています。
南部の山岳地帯では雨季(6月から11月まで)と乾季(12月から5月まで)がある。

著名な音楽家としてはギジェルモ・アンダーソンが挙げられる(YouTube)


コーヒーの国際品評会『カップオブエクセレンス』


1999年から、カップオブエクセレンス加盟国により行われているコーヒーの国際品評会です。
各国から国際審査員が招かれブラジルで開催されたのが始まりです。


審査方法




第1段階
生産者から出品されたコーヒーのサンプル、24人のカッパーと呼ばれる国際審査員が審査します。


第2段階
第1段階をクリアしたコーヒーの中から、目隠しテストを行いトップグループを選抜し、
3日間をかけての厳しい審査によって、その年のカップオブエクセレンスが決められます。




カップオブエクセレンス評価項目

基礎点 36点  + 次の項目(合計64点) = 100点満点

フレーバー 8点(味覚と嗅覚との組み合わせ)

後味の印象 8点(コーヒーを飲み込んだ後の風味の持続性)

酸の質 8点(酸の質)

口に含んだ質感 8点(口に含んだときの「粘り」「密度」「濃さ」「重さ」など)

ハーモニー均衡性 8点(風味の調和)

カップのきれいさ 8点(「汚れ」または「風味の欠点」)

甘さ 8点(熟度が良く、かつ均一さに関係する甘さ)

総合評価:(8点)

プロの方々は、こうした項目の違いを舌、鼻で見分けることができるのですが、
消費者である多くのお客様は、その日の気分、体調、好みで飲みたいコーヒーが
変わって当然です。

朝 目覚めに 濃いコーヒー
食後には、すっきりしたコーヒー

コーヒー豆の味わいをじっくりと感じてみたいから、ブラックコーヒーで、
少しマイルドにしたいときは、ミルクを加えるなど、

その時々の気分や調子で、ご注文してください。

わからないときは、店員スタッフにお声かけください。

ホンジュラス  ラ・コルメナ 農園 

ホンジュラス


 ラ・コルメナ 農園  
          
 スペシャルティーコーヒー


コーヒーの特徴は、レーズンの香り、チョコレートやキャラメルーのようなまろやかさが口に含んだとたん感じられます。


ラ・コルメナ農園は、ホンジュラスのサンタバルバラ県にあり、標高1730メートルの場所に位置しています。
農園の近くにはヨホア湖という広大湖があり、
湖の水蒸気が豊かな雨をもたらします。
加えて、肥沃な土壌、標高による寒暖差などの好条件により、

高品質で風味特性のコーヒー果実が育てられています。


 農園主のアンヘル氏は、コーヒーの味を見極める勉強をアメリカで行い、習得し、5年前から自ら農園を現在地に持ち、徹底した品質管理のもと、コーヒー豆栽培を行っています。

コーヒー豆の栽培は、手間暇がかかります。

果実が熟すごとに山に登り、ワインレッド色に完熟した果実を見極め、収穫します。

ラ・コルメナ 農園は、2013年の品評会 カップ オブ エクセレンス に入賞

2016年、ハライソ4345(大阪市北区 中崎町)で取り扱っているラ・コルメナ農園産
のスペシャルティーコーヒーは、83.6点の高評価を得たものです。



(豆知識)

ホンジュラスの国土は、基本的に熱帯で、カリブ海及び太平洋に接し、北西から南東に向かって山岳地帯が走っています。
南部の山岳地帯では雨季(6月から11月まで)と乾季(12月から5月まで)がある。

著名な音楽家としてはギジェルモ・アンダーソンが挙げられる(YouTube)